「栞のいらない物語」



夕飯も風呂もすっかり済んで。

テレビはBGM。

うたたねしそうになる君の腕の中。


「10代目ー、簡単なゲームしませんか?」

肩越しに差し出された君の提案。

「ん?どんなゲーム?」

「えーとですね、好きな本の好きなところを開いて貰います。
それからその右のページと左のページの数字を合計してください」

「足し算ゲームかよ!」

声をたてて笑う。

「合計した数が奇数だったらキスしてくださいね、10代目」

「偶数だったら?」

「そしたら其の本で殴っていいですよ」

「獄寺くんもやるんだよね?」

「そうですね、先行は10代目でオネガイします」



息を止めて。

カウント3、2、1で閉じた本を開いて。

開いた先にはブルーグレイの君の瞳に映るおれ。


本を閉じて瞳も閉じて。

カウント3、2、1で触れる、重なる。




FIN

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計算は得意な右腕です。サギだよね、これ(笑

永遠にいちゃいちゃしているがいい。