「岩にしみいるなんとやら」 



夏休み向けに出された宿題の数々をこなすべく、山本と獄寺、そしてツナは頭を突き合わせて小さなローテーブルを囲んでいた。

「暑いねー、アイスとけちゃったねー」

「ジュースと一緒にひとっ走り買ってくっか?ツナ」

「おー、いってこいいってこい。ついでにずっと帰ってくるな!
全くランボもうぜーですけど蝉のやつもほんとミンミンしゃわしゃわうるせえっすよ!」

「獄寺君!あ、山本、冷蔵庫にまだあると思うから行かなくていいからね。あと、獄寺くん、うち五月蠅くてごめんね。扇風機しか使えないから窓あけっぱなしだし・・」

「いえ、すんません。オレが間違ってました。岩にしみいるなんとかっていうくらいですからこういうのも風流なもんですよね」

「え、えーと、その・・」

「まあ蝉も今騒ぐのが仕事だもんなー。そういえばミンミン蝉ってミンミンいうからミンミンゼミなのな、おもしれえよなー」

「あ、本名もミンミンゼミなのかな、ニイニイゼミとかもいるよねえ、確か」

「ミンミンゼミは半翅目同翅亜目、ミンミン蝉族ミンミン蝉属っすよ。ニイニイゼミは・・・」

「そういえばじーじー言ってんのが一番はりきってると思わねえ?
あれはジージーゼミって言わねえの?獄寺?なーなーG文字だとG蝉ってどんなの?」

「・・・」

「山本、あれアブラゼミじゃなかったっけ?」

「ふーん、なんかちょっとごきぶりっぽいのなーw」


「表へでろ、山本!」
「落ち着いて、落ち着こう、獄寺くーん!」


-----G蝉、夏に愛の歌をうたう・・・どっとはらい。