「夏のかけら」


遠くで踏み切りの音がする。

君はガード下でなんと言ったのかな。

それとも何も言わなかったのかな。


テーブルの上でグラスの氷も溶けていく。

掛け違えたボタンを直す気力も奪っていく午後の西日。


「そんなもん脱いじまえばいいんですよ」


君がわらったような気がした。


また寝苦しい夜がくる。