「森の木陰でどんじゃらほい」





さっきから獄寺君が一言も口を聞かないでどこともよくわからないところを睨み付けている。
眉間には深く刻まれた皺。心なしか肩も震えている。

修行という一言でリボーンに放り込まれた昼でも薄暗い山の中。結構長いこと歩いている気がするんだけどポイントのひとつらしい小屋にはまだ着きそうにない。

この森、やっぱり何かいるんだろうか?
パキリ、足元で自分が踏みつけた小枝の音に思い切りびくついてしまった。

「ご、ごくでらくん?」
そっと声をかけてみる。

「あの、なんかいるのかなこの森。薄暗いしちょっといやだよ、ね?」
獄寺君は硬い表情のままギギギと鳴りそうなかんじで首をおれの方に向けてさらにロボットみたいな動きでその手をおれにのばした。

「・・じゅうだいめ」
搾り出したような声はいつもよりも低めで語尾が掠れている。

「ん?」

「あの、お願いしてもいいですか?」

「んー?なにを?」

「に、に、・・・握ってもいいっすか・・」
半ば青ざめた顔色に瞳の緑が滲んでいる様にみえる。どうしたのかな、具合悪いのかな。

「別にいいけど。大丈夫?獄寺くん」

「そ、それでは、し、失礼します!!」
青ざめた顔が何かの化学反応みたいに赤くなっているような。 仕方ないなあと差し出したおれの手はそっけなくスルーされた。

「・・・!!ってぎゃーーーっ。どこ握ってんだーーーー!!」






強制終了。