「恥ずかしい/アスタリスクver」
途切れ途切れの呼吸にぼんやりとする頭。冷たい風が庭の枝を揺すりその葉を散らしていた。
綱吉は感情とは別の理由で滲んでくる涙で瞳を潤ませながら肩で息をした。
「ハアハア・・・」
「10代目、辛いッスか?」
覗き込む獄寺の言葉に綱吉は緩慢に首を振る。
「も・・ヤダ。なんだってこんなに・・」
「ヌルヌルのグチャグチャですね、10代目・・オレ、拭きましょうか?」
「いいよ、自分でするから」
一体何を言い出すことかと綱吉は慌てたが獄寺は意に介していない様子だった。
「うわ、10代目!すっげー出ましたね。流石10代目です!」
「ばか~~!!何ひろげて見てるんだよ、やめろよホントにっ。
しかも何に感心してるんだってば!ハズカシイってば」
いつまでも湿った音が止まらない。
嬉しそうに感嘆する獄寺を脇に押しやり綱吉は屑入れを睨み付けた。
「10代目~」
「・・・」
「怒ってらっしゃいます?ひょっとして」
「・・・」
「いえ、その、あのーロールシャッハテストみたいだなーって」
「なんのことだよ?」
「いや、ほら、ひろげたコレが何に見えますかー、っていう」
えくすぐろーぶ装着!!
「獄寺君、それはハナミズ以外のなんでもないから早く捨てて!!」
FIN
*洟水の止まらない10代目。未だマーモンの念力を知らない頃のはなし。